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遠距離ドライブの注意点
お盆や年末など、実家への帰省やレジャー等で、車で遠くへ出かけられる方も多いのではないかと思います。
長距離のドライブでは気をつけなければならない注意点が多く、気をつけて運転しないと不慮の事故へつながってしまいます。
この項目では遠距離ドライブを無事に乗り切る方法をご紹介します。
事前の確認をしっかりしておくCheck
長距離ドライブでは、目的地までの経路や所要時間、休憩場所や道路の混雑状況などを出来る限り把握し、余裕を持った計画を立てておくことがとても重要です。
また、長距離ドライブの途中で車両にトラブルが発生すると大事故につながる原因となるほか、その日の計画を台無しにしてしまいます。
運転中に起きるトラブルは、バッテリーやタイヤのトラブルなど、普段からきちんと点検を行っていれば防げるものがほとんどです。長距離運転をする際は、事前に入念な点検整備を行っておきましょう。
以下に簡単なチェック項目を示しておきます。
- ガソリンの量は十分か
- エンジンオイルは適量入っているか
- 冷却水は規定の範囲内か
- ファンベルトの貼り具合は適正か、損傷はないか
- ラジエターのキャップを確実に閉めているか
- タイヤの溝は十分にあるか
- タイヤの空気圧は適正か
- バッテリー電圧の確認
- 停止表示機材や発炎筒は積んであるか
- ライトは点灯するか
- ウインド・ウォッシャー液の量は適正か
- ブレーキオイルは適量入っているか
- ワイパーのゴムが消耗していないか
高速道路での注意点
長距離ドライブでは、高速道路を利用する機会が多いと考えられます。高速道路には信号機も交差点もなく、とても走りやすい道路ですが、その半面で一度事故が起きると重大な人身事故につながります。高速道路を安全に走行するために今一度ポイントを確認しておきましょう。
規制速度は守るPoint to notice 1
高速道路における普通自動車の法定最高速度は時速100kmですが、高速道路ならどこでもそうであるというわけではなく、路線や区間によっては、時速80kmや60kmに速度が規制されていることもあります。
雨天時は速度規制が出されていることもあります。標識などでよく規制速度を確認し、必ずそれを守って運転しましょう。
スピードを抑え、車間距離をしっかり取るPoint to notice 2
スピードと停止距離の関係については自動車教習所で皆さん学ばれていると思いますが、速く走るほどに停止するのにかかる距離も長くなります。時速100kmで走行する場合は約120mの車間距離が必要となります。
適切な車間距離を保ち、事故防止につなげましょう。
また近年はETC搭載車も多くなってきました。
ETC料金所を通過するときはカードの差し忘れに注意し、通過する時は時速20km以下で、前の車との車間距離をしっかり取りましょう。
不要な進路変更はしないPoint to notice 3
高速道路でのむやみな進路変更は、後続車との衝突事故の原因になるだけでなく、ハンドルの操作ミスによる事故の原因ともなります。不要な進路変更はやめましょう。
また、追い越し車線をゆっくり走るのは大変危険です。追い越し車線は先を急いでいる車のために空け、走行車線を走るようにしましょう。
疲れを感じる少し前の休憩がベストPoint to notice 4
1日中車を運転することを想定した場合、午前と午後に平均的に休憩を取るのが疲労感の少ない効果的な休憩とされています。疲れる前にしっかり休むことを心がけましょう。
高速道路でなくても、2時間に1回の休憩がベストです。
また、サービスエリアなどで仮眠を取った直後は、脳が目覚めていないことが多いので、すぐに出発してしまうと再び眠気におそわれる可能性があります。仮眠を取ったら、軽くストレッチをするなどして、完全に目が覚めてから出発しましょう。
夜間走行時は大型車に注意Point to notice 5
夜間の高速道路は、照明が少なく暗い場所が多いことに加えて、トラックなど大型車の通行量が増えます。
大型車の陰になってしまうと、視界を遮られ前方・後方の状況を把握できなくなってしまい、大変危険です。集団となって走行しているトラックの間には入らないようにしましょう。
万が一大型車の間に挟まれてしまった場合は、出来るだけ早く離れましょう。
エコノミークラス症候群は車でも起こります
長時間同じ姿勢で座っていると、立ち上がった後息苦しくて倒れてしまう「エコノミークラス症候群」は、飛行機でしか起きないと思っていませんか。実はこのエコノミークラス症候群は、長時間のドライブでも同じことが起こりうるのです。
エコノミークラス症候群の原因は、長時間同じ姿勢でいることにより太ももの付け根やひざ裏の静脈が圧迫されて出来る血栓です。立ち上がった瞬間にこの血栓が血液の流れに乗って肺に送り込まれ、血管を詰まらせてしまい、場合によっては呼吸困難を起こして死に至ることもある、恐ろしい症状です。
遠くまでドライブする際はいつも気をつけていたいものですが、渋滞が長時間化しやすい夏場のドライブでは、特に注意が必要です。
1.水分補給をこまめに取る
血液がドロドロだと、血栓もできやすくなります。血液濃度を高めないように、なるべく水分補給するようにしましょう。
1時間にコップ一杯程度が目安です。
2.足を動かして血液を循環させる
30分に1回は必ず足の運動をしましょう。
座ったままでも足の指やかかと、つま先を動かしたり、ふくらはぎを指圧すると滞っていた血行もよくなり、効果があります。
事故に気をつけて、安全なドライブを楽しみましょう。