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海外の主な自動車メーカー
アフリカの自動車メーカー
アフリカにおける自動車生産部門では南アフリカに生産拠点を置く、主要自動車メーカー各社がアメリカ、ヨーロッパ、日本向けに輸出を伸ばしています。新たに現地生産の新型モデルを投入する他、清算方式や工場管理の抜本的な改革も始まっています。
2012年のパリモーターショーでは世界の自動車ファンが集まる大事な展示会ですが、この時にトヨタ、日産、ジェネラル・モーターズ、フォルクスワーゲン、メルセデスといった誰もが名前を知っている大規模な企業が登場。そのいずれもがアフリカに製造工場を所有しており、自動車産業にとってアフリカは無くてはならない存在だと知らしめました。
ですがアフリカはいわば下請けであり、アフリカ大陸内にはオリジナルメーカーの台頭も見られないのが現状です。しかしそんな中、唯一オールアフリカメイドのメーカーとしてチュニジアのWallys Carが参加し、大きな話題をさらいました。今後、この企業がどれだけ独自の開発と販売を続けていくのかに注目が集まっています。
ケニアにおける自動車輸入
海外に出ると驚くのが日本車の支持が高いということでしょう。中でもケニアは自動車が左車線ということもあり、日本車を好む人たちが多いことでも知られています。そのせいかケニアには大量の日本車が輸入されています。
輸入経路は中古車ディーラーが介在するケース、個人で輸入するケースとありますが、どちらの場合も日本車を主に扱う英語版ネットオークションがよく使われています。試しに「Japanese used car auction」で検索してみて下さい。多くのサイトがヒットすることでしょう。
ケニアで好まれているメーカーの1位はトヨタです。市内を走る車の70%がトヨタ車で占められているといっても過言ではありません。正規代理店が首都ナイロビにあることも大きな要因です。ただし、新車では価格が高くなってしまうので、中古車を購入する人がほとんどです。ブランドイメージも良いようで、トヨタというだけで品質や性能に優れているという安心感も強いのです。街中を走るトヨタ車をよく見れば、トヨタカローラ神奈川、青森トヨタといった日本の自動車販売店の名前が入ったステッカーがよく貼られているのが見受けられます。
そんなケニア人が好む車種といえば大型車です。4WDやピックアップトラックから乗合バスに使用されるステーションワゴンやマイクロバスも需要が高いでしょう。そのためトヨタ車ではプラド、RAV4やハイラックス。ハリアーも人気があるようです。たまにヴィッツを見かけることがありますが、日本で人気の小型車はケニアではあまり人気がありません。理由としてはケニアでは、路状態が悪いこともありますが、それ以上に自動車はステイタスシンボルだからです。お金持ちのケニア人は燃費をあまり気にせず、ステイタスになるような大き目で目立つ車を好みます。
別の言い方をすれば、ケニアで人気のある車は日本の中古車市場で頻繁に見かける車ではないということです。つまり、これまで挙げたような車種で良い状態の中古車を手に入れることができれば、買い手を見つけることはそれ程難しくはないでしょう。ケニアの新規自動車登録台数は2010年で7万9,190台。その80%に当たる6万8,140台が中古車です。一方、この年の日本からケニアへの中古車輸出は約5万台。単純計算するとケニアの新規中古車登録台数の75%となります。
これほど日本の中古車需要は伸びているのに体制が整備されていない現状を受け、トヨタグループの豊田通商は自ら中古車の販売に乗り出しました。また、新車販売ではホンダが本格参入したことでも話題になっています。
ナイロビの街中は車が行き交い、鉄道などの公共交通機関が未整備なこともあり、朝夕の通勤時間帯はとても混雑や渋滞が起こります。経済成長が続く中、年々車の台数も増えているため、今後どう日本企業がアフリカの自動車部門に関わってこの国の発展を手助け出来るのかにも注目していきたいところです。