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日本の主な自動車メーカー

マツダ

マツダは、1920年に広島に設立された自動車メーカーですが、自動車メーカーのマツダではなく、東洋コルク工業としてスタートしました。主にコルク瓶栓を製造していましたが、その後断熱材などに使用されていた炭化圧搾コルク板の商品化に成功し、業績を伸ばしていきました。
その後、1927年に社名を「東洋工業株式会社」に変更し、三輪トラックの生産を始めました。
1921年から社長として就任していた松田重次郎氏は、これを自らの姓とゾロアスター教の神であるアフラ・マズダーの名前から取って「MAZDA号」と名づけ、このブランドを市場で定着させました。

その一方で、軍部から九九式短小銃の生産を請け負うことで、東洋工業の規模を拡大していきました。
1945年8月6日に広島に投下された原子爆弾は甚大な被害をもたらしましたが、松田社長は生き延びました。
東洋工業は多くの社員を失いましたが、工場は爆心地から少し離れていたため、大きな損害は免れました。
戦後は軍需品の生産を中止し、原子爆弾によって荒れ果てた広島の復興を牽引する先駆者となりました。
民生用トラックの生産を続け、広島東洋カープが設立される際に他の広島県内の企業と共に東洋工業も出資しました。
1951年に長男の松田恒次氏に社長職が継承され、東洋工業は乗用車部門でのシェアを大きく伸ばしていきました。
特にロータリーエンジンの開発に世界で始めて成功したことは、世界へ技術水準の高さを知らせ、世界有数の総合自動車メーカーとしての地位も獲得しました。
オイルショック後は燃費の悪さによりロータリーエンジン車が敬遠されたために大量の在庫を抱え、経営難に陥りました。

1979年にはフォード・モーターからの資産参加を受け、当時会長を辞任して取締役相談役となっていた松田耕平氏は、1994年に取締役からも退き、取締役から松田の名前は消えました。
しかし、耕平が去った後も技術者は東洋工業に残り、会社の伝統は引き継がれていきました。
重次郎氏が残した従来のMAZDAブランドも存続し、1975年にはロゴマークが「m」から「Mazda」となりました。
1984年に東洋工業株式会社はマツダ株式会社へと名前を変え、1998年になると耕平氏はマツダの名誉相談役となりました。

マツダから松田家の人物がいなくなり、株主名簿から姿を消している現在も、マツダは重次郎氏に創業者としての敬意を払い続けているのです。
松田家は現在も広島圏内のマツダディーラーの経営に関与し、一定の関係を保っています。

会社概要Corporate Profile

社名
マツダ株式会社(英訳名:Mazda Motor Corporation)
設立
大正9年(1920年)1月30日
本社所在地
〒730-8670 広島県安芸郡府中町新地3番1号
従業員数
連結:30,777人 単独:12,720人
資本金
2,589億5,709万6,762円

開発思想Development Concept

マツダは2002年から「Zoom-Zoom」をブランドメッセージとして掲げています。
これは「子どもの頃に感じた動くことへの感動」を表しており、マツダの車造りの姿勢を象徴したものです。
このブランドメッセージは世界各国で認知され、ブランド戦略をグローバル化する一方で地域ごとにお客様の期待や関心に目を向け、継続的なマーケティング・販売活動を行っていることによるものです。
ブランドとはお客様に対して「約束」することであり、その約束を果たすことが使命であるということを常に念頭に置いています。

お客様の期待を上回る商品やサービスを生み出すことで、「マツダ車を所有していなければ得られなかった体験」を提供することが、マツダがお客様と感情的なつながりにより創り出そうと考えているブランドです。

代表車種Representative modelst

●アテンザ
マツダの得意分野、「走る楽しさ」をデザインや走行性能に取り入れ、具体化した人気の車種です。
自動車評論家や車ファンの評価も高く、カー・オブ・ザ・イヤーをはじめ多くの賞を受賞しています。
●アクセラ
「ファミリア」に代わる世界戦略車としてボディサイズを拡大、多方面での実力を引き上げて開発されました。スカイアクティブテクノロジーの搭載により、走りも燃費もトップレベルの性能を実現しています。
●デミオ
コンパクトカーでありながら、ダイナミックなフォルムでスポーティさを演出、躍動感あふれるデザインがいつまでも走っていたいと思わせてくれます。
●プレマシー
開口の広いドアと低いフロアで、子どもと一緒のドライブでも快適に楽しめる軽自動車。
ワイドボディならではの視界も広さを持ちながら、狭い路地や駐車場もスイスイ進める、小回りの良さも魅力です。
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